ものづくりエンジニアのイメージがわかない方が多いと思います.
今回はこういった疑問に答えます.
管理人は約7年間電機メーカーで組み込みソフトのエンジニアとして勤務しました.
実際に開発に携わるまで全くイメージがわきませんでした.
組み込みエンジニアの経験なしでこの職種について説明することはけっこう難しいと感じます.
今回の記事は,下記のような方に参考になると思います.
組み込みエンジニアに興味があり,どのようなものかを知りたい
ハードウェアとソフトウェアの違いについて知りたい
組み込みエンジニアは,
ハードウェアエンジニアとソフトウェアエンジニアに分類されます.
組み込みハードウェア開発エンジニアとは?

組み込みハードウェア開発エンジニアは,組み込みソフトが搭載されている電子回路を設計する技術者のことを言います.
電子回路は,例えばDSP, FPGA, CPLDなどのデジタル回路のことです.
特にFPGAとCPLDは,何度も電子回路の「書き換え」が可能であるため,良く用いられています.
例えば,テレビなどでは画像処理などの映像制御回路に使用されることが一般的です.
また,カメラなどの製品では顔画像認識に使用されることが多いです.
デジタル回路はソフトウェアと比較すると処理速度が速いため,今後も発展が続きます.
特に近年注目されている人工知能の分野では,機械学習のアルゴリズムがこれらの電子回路に実装されることは間違いないです.
さらに,ソフトウェアが動作するためにはハードウェアが必要になるため,組み込みハードウェア開発エンジニアは,今後もなくならないでしょう.
CPUとマイコンの違い
CPUはハードウェアかソフトウェアのどちらかという疑問がある方がいるかもしれません.
結論は,CPUはハードウェアです.
CPUを設計,開発するエンジニアも組み込みエンジニアの一種です.
CPUだけでなく,周辺回路(データ転送,メモリ)なども組み込み,ワンチップ(一体化)にしたものをマイコン(マイクロコンピュータ)と呼んでいます.
組み込みソフトウェア開発エンジニアとは?
組み込みソフトウェア開発エンジニアは,ハードウェアエンジニアが開発した電子回路を
制御するための「ソフトウェア」を開発するエンジニアです.
ハードウェアの仕様を知る必要があります.そのため,
「組み込みソフトウェアエンジニアはハードウェアに詳しいほうが有利」
だと良くいわれます.
昔は組み込み製品に搭載されるCPUは低性能であったため,ほとんどC言語により開発されていました.
近年ではCPUが高性能化し,GUIなどの様々な機能が搭載できるようになったため,JAVA, C, C++などの様々なプログラミング言語が用いられています.
今後,IoTや人工知能の発達により,組み込みソフトウェアは複雑になり,規模も大きくなることが予想できます.
今後,組み込みソフトウェアエンジニアの仕事内容について詳しい記事を投稿していきたいと思います.
組み込みソフトウェアというものがイメージがわかないという方は,下記の記事を参考にしてください.
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