組み込みソフトウェアという言葉は,最近良く聞くと思います.
実際イメージがわかないという方も多いのではないでしょうか?
今回はこういった疑問に答えます.
管理人は約7年間電機メーカーでエンジニアとして勤務しました.
組み込みソフトの開発も経験しました.
今回の記事は,下記のような方に参考になると思います.
✔ 組み込みソフトのイメージがわかない
✔ 組み込みソフト開発をやってみたいと思っている
組み込みソフトウェアの定義

PCソフトウェアは,パソコンのCPUによって動いています.
これはPC用ソフトウェアと呼ばれています.
一方,組み込みソフトウェアとは,
「PC以外のCPUで動くソフトウェア」のことです.
製品例を紹介します.
- 自動車,バイク
- 白物家電(冷蔵庫,炊飯器,洗濯機,エアコンなど)
- デジタル家電(テレビ,レコーダーなど)
- オーディオ機器(カーナビ,音楽プレイヤー)
- 輸送機器(鉄道,飛行機など)
- 産業機器(ロボット,エレベーターなど)
- 事務機器(プリンタ,スキャナなど)
- 遊戯機器(パチンコ,ゲームセンターの機械など)
- ゲーム機器(プレイステーションなど)
このように例を挙げるときりがないほど多いです.
このような製品には,「CPU」が搭載されています.
ただし,PCほど高性能なCPUが搭載されているケースは稀ですが,このCPUで
によって動くソフトウェアを「組み込みソフトウェア」と呼んでいます.
例えば,産業機器であるエレベータは,扉が開くスピードや,
人が誰も載っていないときに最上階にとどまるのか,あるいは1階まで戻るのかといった細かい動作は,ソフトウェア(プログラム)によって実現されています.
一般的にハードウェア(電子回路)は複雑な動作は不得意ですので,ソフトウェアにより実装しています.
組み込みソフトとファームウェア
組み込み業界では,組み込みソフトのことを「ファームウェア」と呼ぶ場合があります.
結論からいうと,これは企業によって呼び方がまちまちです.
組み込みエンジニアの需要【人材不足】
基本的に,パソコンはCPUが1つしか搭載されていません.
一方で,先に挙げた製品には複数のCPUが搭載されていることがめずらしくありません.
結果的に,CPUの数だけソフトウェアが必要になります.
また近年のIoTや人工知能ブームにより,製品の中に複雑なソフトウェアを組み込むという流れが一層加速することは間違いないです.
そのため,ソフトウェアを開発する技術者が全く足りていません.
組み込みエンジニアの活躍場所【求人は多い】
パソコンのように新たにソフトウェアをインストールするケースは稀です.
そのため,組み込みソフトウェアは,製品の一部であると考えることもできるため,組み込みソフトを開発するエンジニアは,ものづくりエンジニアと呼ばれる場合もあります.
組み込みソフトウェアエンジニアの活躍場所は,主に製品を開発しているメーカーになります.
結果的に,現在のメーカーは,社員,派遣,請負,コンサルタントなど様々な人たちの協業によって成り立っています.ですので,
いろいろな立場で業界にもぐりこむことが可能です.
今回は,組み込みソフトウェアが何を指すのかということと,業界の動向について簡単に説明しました
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