最近知ったのですが、私が勤務していた会社の事業所(一般の会社では支社と思ってください)がつぶれていました。
もう退職してから10年になりますが・・・
いや、10年程度でつぶれるとは思ってなかったので驚きました。
ニュースでは、500人が配置転換とありましたが、私が在籍していた時には1000人程度従業員がいました。
既に直近の10年間で、500人程度が配置転換させられていたのだと推測されます。
ちなみに、エンジニアは地方に飛ばされる人が多いが、事務系の人は本社に行く人も一部いるかもしれない。
今回は、三菱電機を就職、転職先として検討している方にも参考になると思います。
解雇されるわけじゃあないじゃん?
まあその通りです。その通りなのですが・・・
廃業した事業所の社員の扱いは、控えめにいって雑巾レベルです。
勤務していいた従業員は全員配置転換になります。
出世コースを歩んでいた人はどうなる?
例えば、課長候補、課長あたりのエリートはどうなるでしょうか?
配置転換された先でそれなりの評価が得られるでしょうか?
答えは、ノーです。
この会社(といってもほとんどの会社がそうなのかも)は、人間関係に全振りです。
社員の価値は、人間関係構築能力で図られます。
優秀であるか否かという評価は、人間関係構築力で決まります。
配置転換になると、その人がこれまで事業所内で貯めてきたポイントがゼロになります。
私の同期で、確実に課長になるといわれていた初期以下君という人がいるのですが、彼の出世もなくなりました。
配置転換先での評価は、ゼロリセットされるためです。
一番困るのは氷河期世代と団塊ジュニア世代
ある程度高い給料をもらっていた団塊ジュニア世代、氷河期世代はかなり困るでしょう。
この年齢で、スキルが伴っていないとどこも雇ってくれません。
だって、給料が下がるわけではないんでしょ?ずっと会社にいれば良いでしょ?
甘いです。
この会社は、出世しなければ、40代以降は給料は上がりません。
そして、配置転換先に課長代理や課長ポジションが用意されているわけではないのです。
出世がなくなるということは、生涯年収が減るということに等しいのです。
特に、この世代の人は親から古い教育を受けてきたので、フレキシビリティに乏しい傾向にあります。
良い大学を出て、大企業に入って高い給料をもらって、美人の嫁さんと結婚して、子供を産んで、30代で一軒家を購入、退職後は孫たちと優雅に暮らします。
残念ながらその理想の世界が崩壊しても、古い考えの人はこの世界に固執して狂ったように次善を追い求めます。
つまり、「高い給料はもらえなくても大企業にいるほうがましだ」と・・・
きっと思うでしょう。
家族持ちは厳しい
家族を持っている人は、ほとんど子供がいます。
京都近辺には事業所はないため、単身赴任しない限り、子供さんは転校させる必要があるでしょう。
中には、京都近辺に住宅を購入している人がいるかもしれません。
エンジニアの場合、事業所間の転勤はあまりないですから、そういう人も結構いるのです。
三菱電機京都製作所の歴史
簡単に廃業までの歴史を振り返ってみよう。
2010年:業務用デジタルレコーダー部門が解消
この時期に、業務用デジタルレコーダーの部署が壊滅しました。当時の従業員は、和歌山、静岡を中心に配置転換されました。そして意外にも、京都の残った人も半分近くいたと思います。
2013年:ディスプレイ部門が解消
三菱は、PC用の液晶ディスプレイも細々と続けていました。もともとこのグループは九州を拠点として活躍していたメンバーが中心になっていました。おそらくこれらのメンバーも配置転換されたのだと思う。
2021年:テレビ部門が解消
おそらくこれが京都製作所にとって壊滅的な打撃だったと思う。テレビ部門の従業員は相当多くいたからだ。この時点では、ほとんどプリンタ事業しか残っていないため、ほとんどの人が関西以外の土地へと配置転換させられたのだと思う。若い人は、他社に転職した人もいたかもしれない。実はこの部門には、以下山が働いていていました。
2022年:業務用プリンタ部門の解消
業務用プリンタというのは、いわゆる量販店に売っているプリンタとは違う。昔は、ゲーセンに置いているようなプリンタも作っていたらしいが・・・。この部門では、同期のスーパーエリート初期以下が働いていた。
まとめ
この会社、辞めて正解でした。
会社員全般このような感じかもしれません。
会社に自分を捧げ続けても、決して豊かにはなれないのです。
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