皆さんの近くで,傷つきやすい人やすぐ怒り出す人はいませんか?
実は,この理由にはシンプルな原因があります.
この記事を読めば論理的に納得できます.
結論からいうと,人は「人から言われた言葉に屈服されて納得し,自分が無力,無能だと感じたとき」に傷つきます.
傷つくか傷つかないかは,受け取り手の問題です.
例をあげて説明してみます.
例えば,あなたがコンピュータエンジニアだと仮定します.
そこで,ビルゲイツに「きみは全然コンピュータの才能がないね」と言われたとします.
もしこの言葉が,そのへんのコンピュータの素人に言われたとしたら,どちらが傷つきますか?
おそらく,素人に言われたほうが腹が立つ.むしろビルゲイツに言われたほうが納得する.
とかいう人もいるのではないでしょうか?
それは,大間違いです.
「納得」などは少しも関係がありません.むしろ逆です.
人は「納得すれば腹がたたない」とかそいいうものではないからです.
実際には,ビルゲイツに言われたケースの方が圧倒的に傷つくでしょう.
天才ビルゲイツに言われたひとことというのは非常に説得力があるからです.
その説得力により屈服し,「自分は才能がないんだな」と思い落ち込みます.
逆に,そのへんの素人に言われた場合には説得力がないのですぐに忘れてしまうでしょう.
人から言われた言葉の中で,自分のコンプレックスを刺激し,それに屈服させられてしまうことで,人は傷つき,その反動で怒り出したりするのです.
例を挙げて考えてみましょう.
例えばあなたの友達が,とある人を指し,「あの人の奥さんは若くて美人だな」「あの人は金持ちだな」と言ったとします.
このとき,あなたの奥さんがあなたが程度妥協して選んだ相手だったとしたら,あなたは腹が立ちます.
このとき,あなたが低い賃金で働いており起業なんてとてもできないと考えていたら,あなたは腹が立ちます.
例えばあなたの親が,とある人を指し,「あの子は成績がいいね」「あの子は背が高いね」と言ったとします.
このとき,あなたが成績が悪いことにコンプレックスを持っていれば,あなたは腹が立ちます.
このとき,あなたが背が低い自分にコンプレックスがあれば,あなたは腹が立ちます.
つまり,あなたの友達の言った言葉によって「屈服させられた」場合,この反応が起きます.
このときあなたは「あてつけで言っているのか」と怒り出す人もいるかもしれませんが,それが防御的反応です.
「屈服させられ」,自分が不覚にも納得してしまったことを認めたくないために反動として出る「いいわけ」にすぎません.
この場合,基本的に「自分自身の問題」なのです.
あなたが自分自身に満足し,友達が言った言葉に何とも思わなかったら,あなたは傷つくこともないでしょう.
人が持っているコンプレックスは人それぞれですから,何が人を傷つけるかは想定できません.
すぐに人が悪いと考えがちですが,自分の受け取り方に問題があると考える方がシンプルです.
人から言われた言葉に過剰反応しない【方法】
まず,人生の中で妥協をなくしましょう.
例えば,転職の時に妥協してこれくらいのレベルの会社でいいやとか,結婚するときに若くない人でもまあこれでいいかとか,そのような妥協が重なっていくとどうしても無能感が植え込まれます.
大学受験とかだと1発勝負だから妥協するしかないのですが,転職や結婚など何度でもチャレンジできる事柄で妥協するのは止めた方がよいでしょう.
どんどん自分に自信が持てなくなってしまいます.
また,人から言われた言葉が気になる人は,まず過剰反応をなくすことが大事です.
過剰反応の原因は,コンプレックスもありますが,「自意識過剰」というのもあります.
自意識過剰とは,いわゆる「スター気質」で常に自分に注目が集まっていると考える癖です.
子供のころに親から過保護に育てられた場合,この気質に育つことが多いです.
常に親から監視されている意識があるため,「自分には注目が集まっている」と勘違いし続ける癖がつくためです.
人から悪口を言われているのではないかと気にする人もこのタイプが多いです.
しかし実際には,スターではないので注目なんて全然集まってません.
良くも悪くも自分にしか興味がないため,スターだと思い込んでしまいます.
例えば,
・電車の中で人の目が気になって本が読めない
などが典型的な症状です.
大丈夫です.誰もあなたのことは見ていません.みんな自分のことで精いっぱいです.
これは自分では意識できないので,無意識のうちに思い込んでしまうのでやっかいです.
対策としては,まず頭で理解することから始めてみましょう.
ただ,このタイプの人は人が自分が思ったとおりの反応を人から返してもらえないとすぐに不機嫌になるから少し扱いづらい存在です.
冷静に考えれば,自分の思い通りいかなかったら怒るわけですから,「幼稚園児」と変わらないのですが,本人はいたって正当だと思いこんでいるでしょう.もし身近にこのタイプの人がいる場合,少し気を使って接してあげましょう.
まとめ
まとめますと,私たちは日々自分がもっているコンプレックスを自覚しないようにして生きています.
ひとたびコンプレックスを自覚するようになると,無力感を感じて不快になります.
それは往々にして「人から投げかけられた言葉」によって引き起こされる可能性が高いです.
無力感を感じやすい人は,「自己肯定感が薄い」人です.
それを補うために,怒り,時には暴力に発展します.
なので,コンプレックスをたくさん持っている人はそれだけ過剰反応してしまい,生きにくいです
もし,ご自分がこのような症状を持っている場合は,カウンセリングなどで相談してみても良いかと思います.
基本的に自分で矯正することは非常に困難ですし,そのままだとかなり生きにくい状態が続きます.
いつでも、どこでも、安心できるオンラインカウンセリング【cotree】
コメント