博士号を取るために重要な3つの要素【まずはメンタル!】

博士号を取ろうとしている方にアドバイスします.

私は40歳を超えて博士後期課程に通学し,博士号を取得しました.

控えめに言って,40歳を超えて博士号を取得するのは相当難しいです.

博士号を得るために大事な要素について説明します.

私が考える大切な3要素は下記になります.

①メンタル傾向が博士号取得に向いている(自己顕示欲なども含む)

②やりたい研究が明確に決まっている

③教員,あるいは研究者としてキャリアを積んでいきたいという意思がある

上記の3個の要素をすべて欠いた状態で,博士号を得ることは相当難しいでしょう.

もちろん簡単に取得できる大学もありますのでそれは例外とさせてください.

まず,①の博士号取得に必要なメンタルについて説明します.

実は,博士号を得るためにはこのメンタルが最も重要です.

メンタルというのは幅広い意味がありますが,ここでは心構えや本人の考え方などを含んだ意味だととらえてください.

それでは順に説明していきます.

はじめに,自己完結型で都合の悪いことを他人のせいにしない人が最も向いています.

具体例な典型例を挙げて説明します.

目次

面倒見が良い指導教員の場合

これは,かなり面倒見が良い指導教員に当たった場合のケースです.

博士の学生をやっていると,指導教員からいろいろとアドバイスをもらうことが多いと思います.

その時,あなたはこの指導教員から言われたことを実施するかもしれません.

生物系だと「あれこれああいう実験をやってみたら?」とか,情報系だと「あのデータセットをこういうアルゴリズムで解析してみたら?」

などのアドバイスです.方向性を示してくれて有難いと思うかもしれません.

このようなアドバイスに対して,あなたは指導教員のアドバイスに賛同するかしないかに関わらず実施します.

そして実施した結果を指導教員に見せて,さらなる助言を得ます.

このようなやりとりが研究室に所属している間に永遠と繰り替えされます.

そして,このようなやりとりを続けていてあなたが結果を出せれば良いのですが,現実的には難しいでしょう.

思った通りの成果が出ない場合,あなたはこう思います.

「先生の言うことを聞いて今までやってきたのにひどい.きっと指導方法が悪いんだ」

残念ですが,違います.

悪いのは,全部あなたです.

実は,あなたと先生のやりとりには重大なミスがありました.

それは,指導教員のアドバイスに納得できないにも関わらず従ってしまったということです.

指導教員の言うことに納得できない場合は,自分で考えて良い方向を見出さねばなりません.

指導教員の歓心を買うことは一定程度必要ですが,それが第一優先になると研究はうまくいきません.

いつの間にか自分の研究ではなく指導教員の研究にすり替わり,あなたはどんどん不満をつのらせていきます. そして,大学を退学します

面倒見が悪い指導教員の場合

次に,面倒見が悪い指導教員の場合を想定してみます.

このような教員は,論文の書き方などは指導してくれますが,研究内容について丁寧なアドバイスをくれることはありません.

あなたはこう思います.

「せっかく学費を払って学生をやっているのに,アドバイスしてくれないなんてふざけてる!」

しかし,実は悪いの教員ではなく,あなたなのです.

実は,あなたの専門分野に関しては博士課程の1年目を目途に指導教員の持っている知識を上回っていなければならないのです.

そんなの無理にきまってるじゃないか?って思う人もいるかもしれません.

しかし,これは全然無理なことではなく,これは当たり前のことです.

指導教員とあなたの専門分野は厳密にいうと異なるからです.

もし全く指導教員と同じ研究分野だとしたら,あなたは博士号を取ることができません.

なぜなら,研究分野が同じでやっていることが同じなのですから,絶対追いつけないじゃないですか.

基礎知識を得る段階でオーバーラップすることはあるかもしれませんが,その後はあなたオリジナルの専門分野に取り組むことに

なります.

研究分野によっては基礎知識すら被らない場合もあります.

ですので,やはりはやい段階で指導教員の専門知識というものを凌駕していなければ,あなたオリジナルの研究成果を残して

博士号を得ることは難しいのです.

さて,面倒見が悪い指導教員とそうでない指導教員の2個のケースについて考えてきました.

いずれの大学に進まれても,あなたの指導教員はいずれかに分類されます.

いずれにせよ,博士課程の研究というものは自分が責任をもって実施するものです.

基本的に,誰かから教えてもらったり,手助けを得ること ができるという期待は捨ててしまいましょう

学費にお金を払っているのは,好きな研究を実施させてもらう代金と考えましょう.

間違っても,教員から指導してもらうための代金ではないです.

ということになります.

これまでお話しした内容は,人によっては厳しいと思われるかもしれません.

そうなのです.これが博士号を得るのは大変という主な理由です.

このようなメンタルを保ちつつ,研究成果も残していかなければなりません.

3年間で100ページ前後の英語論文を提出しなければなりません.

事実,博士課程というのはそういう場所なのです.

ようするに,他人のせいにしてしまうメンタルの持ち主は,博士号を得ることが難しいということです.

また,指導教員がすべて実力がある教員であるとは限りません.

世の中,ここ最近は論文を書いておらずろくに研究実績のない教員もごろごろいます.

そのようなチート教員は,旧帝大にすら存在ます.

このようなチート教員にイライラせず,淡々と研究を進めることが年をとってくると難しくなってくるのです.

年をとるとどうしてもひとのせいにする傾向が強まっていきますから.・・・

このような指導教員の当たりはずれで博士号をあきらめたりするようではもったいないです.

以上のように自律的に研究が実施できるメンタルを持つようにしましょう.

このようなメンタルをお持ちの方は,是非博士課程にいらしてください.

また,博士課程の研究にはどうしても英語が必要になってきます.

自己学習よりもスクールなどを利用するのも一つの手です.

下記にTOEIC対策のサイトについてまとめてあるのでご参考にしてください.

今回は,博士号をとるうえで最も大事なメンタルについて説明しました.

ちょっとひいてしまった方もいるかもしれません.

今後,他の残りの要素についても記事にしていきます.

お楽しみに!

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この記事を書いた人

某メーカーで数年間エンジニアとして勤務していました.研究,開発,品質管理とたらい回しの刑を満了し,現在はパッケージソフトウェア開発者として個人で活動しています.

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