大学院生におすすめするアルバイト【主に博士課程】

大学院博士課程の学生のアルバイトについてアドバイスします。

修士課程の方で、博士進学を検討している人も参考になると思います。

博士課程の方は特に、時間を切り売りするアルバイトはおすすめできません。

すべて自分にポイントが入るアルバイトをしてください。

私がお勧めするアルバイトは、下記の4つです。

上から順におすすめです。

①大学や研究機関の非常勤研究員

②日本学術振興会特別研究員

③大学の非常勤講師

④英語講師

上記の職種に共通するのは、すべて研究や今後のキャリア形成に役立つということです。

まず、①非常勤研究員が最もおすすめですが、結構なりにくいです。

これは、他大学の研究員として雇用されるという意味です。

修士号を取得していれば、博士課程学生の身分であっても、研究員として雇ってもらえる可能性があります。

特に社会人経験がある方は、その経験を買ってもらえる可能性があります。

非常勤といっても普通のアルバイトより高額なので、充分に生活費と学費を賄うことができます。

お金以外にも研究員として働くメリットは他にもあります。

まず最も大きいのが、研究歴が得られるということです。

博士号を得るまでに研究歴を積むことができるため、これはかなり貴重です。

さらに、勤務している研究機関で論文の共著にしてもらうことも、運がよければ可能です。

論文誌の共著になれば、研究業績も稼ぐことができます

たとえ共著であっても、論文誌の数が多いことは研究者にとってはかなり重要です。

また、研究員の立場になれば、科研費に応募することができます。

科研費は国が募集している研究助成で、獲得することができれば研究費に使うことができます。

研究者にとって研究費獲得は実績として評価されます。

このように、お金だけでなく研究歴、研究業績、研究費獲得実績を得ることができる研究員は非常に魅力的なのです。

かくいう私も、博士課程の学生の間は他大学の研究員として勤務していました。

結果的に、1年間で3本の論文誌の共著にしてもらい、また研究費も獲得することができました。

次におすすめなのが、②日本学術振興会特別研究員です。

略して学振と呼ばれています。

学振は、博士課程に在学したまま特別研究員として雇用してもらえるというすばらしい制度です。

給料は約20万円程度支給されることに加えて、研究費も年額100万円程度支給されます。

これは単に博士課程で自分の研究をしているだけでお金がもらえるわけですから、かなりおいしいです。

研究経歴、研究費獲得実績も手に入れることができます。

他のアルバイトができないという制限もあります。学振研究員と大学の非常勤講師のアルバイトを掛け持ちする

ことはできないのです。

次が、③大学の非常勤講師です。

大学院の博士課程にもなると、学生とはいえ大学や短大などの非常勤講師の話も結構出てきます。

非常勤講師とは時間給で特定科目の講義を受け持つ教員です。

自分で応募した場合は結構見つけるのに苦労します。

非常勤講師は、それほど時給は高くありませんが、教育歴を得ることができるためおすすめです。

教育歴は博士号を取得後も、人によっては得る機会が少ないので、かなり貴重です。

特に私立大学では授業スキルが重視されるため、教員採用の条件に教育歴を

ただし、非常勤講師はいくつかかけもちをしないと学費程度しか賄うことはできないです。

かけもちするとなると授業準備などにかなり時間を使うため、自分の研究がおろそかになる可能性が高いです。

非常勤講師と似たものとして、リサーチアシスタントやティーチングアシスタントというものもあります。

しかし、これはまともな職歴とは認めてもらいにくいためあまりおすすめしません。

どうせやるなら、④英語講師です。

研究者にとって英語は、論文の読み書きに必要です。

このため、研究者にとって英語力は高ければ高いほど良いです。

この英語力を向上させるために英語講師になるのです。

英語があまりできないのに英語講師になれるの? と思っている方も多いかもしれません。

確かに大学の非常勤講師の英語講師となると、やはり人文系の博士号や博士課程に通っている学生さん

などが優遇されるので採用難易度は高いです。

大学では英語力だけでなくアカデミックバックグラウンドも重要視されるからです。

一方、語学学校レベルだとTOEC730点以上あれば下位クラスの講師として採用してもらえることも多くなります。

TOEICの対策講座は年々充実してきています。

授業料はかかりますが、英語講師としてアルバイトの口が見つかれば1年程度で学費は十分に回収することができるでしょう。

以上、主に博士課程の学生さん向けのアルバイトについて紹介してきました。

大学院では授業料免除制度や奨学金、そしてアルバイトを駆使すれば工夫次第で十分に生活費と学費を賄うことができます。

ご検討をおいのりします!

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この記事を書いた人

某メーカーで数年間エンジニアとして勤務していました.研究,開発,品質管理とたらい回しの刑を満了し,現在はパッケージソフトウェア開発者として個人で活動しています.

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