奈良先端大の情報科学領域の入試対策について解説します.
私は昔,この大学院の修士課程を受験したことがあります.
結局合格できたのですが,数学の問題は一部解けなかったです.
正式には,奈良先端科学技術大学院大学という名称で,通称NAISTと呼ばれています.
奈良先端大は,学部で情報学を学んでいない人にも門戸を開いています.
なので,大学院で情報系に専攻を変えたい人に人気があります.
情報科学領域では,主に下記の3つの試験が課されます.
- 面接(口頭試問)
- 小論文(研究計画書)
- 数学の試験
- 英語(TOEIC)
面接ですが,これが最も大事です.
これは,研究計画書とセットで考えてください.
必ず入試前にやっておかないといけないのが「研究室訪問」です.
この研究室訪問で教授に相談し,やりたい研究のテーマや方向性,そして受け入れてもらえるかなどの情報を得てください.
なるべく,2個以上の研究室を訪問したほうが良いです.
奈良先端大の数学対策
奈良先端大では,数学が出題されます.
まず個室で問題用紙が配られた後,別室に異動してその部屋に用意されているホワイトボードで問題を解くという形式です
内容的には,高校レベルから大学の初年度までの内容が出題されます.
他大学と比較するとそれほど難しい問題は出題されません.
学部時代に文系だった方や,理系ではあるが数学には自信がないという方もいると思います.
その場合,まず高校レベルの数学からやり直すことをお勧めします.
参考書としては,下記がすごく秀逸です.
旧課程用なので,「微分積分」と「行列」が含まれているのでこれが良いです.
もし高校時代に数学が未履修の方は,「三角関数」にも力を入れてください.
微分積分や行列の問題に「三角関数」が含まれる場合があるからです.
次に,奈良先端大が指定している下記の参考書をやってみてください.
上記の本が難しい方には,副読本として下記の本もおすすめです.
線形代数の基本概念をよく理解することができます.
また同じシリーズとして,微分積分の参考書が出ています.
小島先生の本はどれも分かりやすく,基本的な概念を理解することができます.
やはり優れた数学者というのはすごいですね.
最後にもうひとつ,微分方程式の参考書を紹介します.
微分方程式はあまり難しい問題は出ないと思いますが,「変数分離型」だけはかならずおさえてください.
数学に関しては,高校数学レベルで解ける問題も出るので,高校数学を軽視しないでください.
線形代数はほぼパターン化しており,やり方さえ覚えておけば解けます.
「逆行列」や「行列式」「固有値」など基本的なことは確実に計算できるようにしておけば点数を稼げます.
解析学は少し難しいかもですが,まんべんなく勉強してください.
盲点となるのは積分で媒介変数などを用いるケースです.
本番試験では計算問題では最後まで計算ができないということに陥りがちですが,方針さえ示せば部分点はもらえると思います.
奈良先端大(情報科学領域)のTOEC対策
奈良先端大のTOEIC試験ですが,TOEIC600点あればまず問題ないと思います.
550点程度でも差を付けられることはないです.
数学に自身の無い人や学部が非情報系の人は英語をがんばりましょう!
TOEIC対策としてお勧めのスクールをまとめてありますので参考にしてください.
また,京都大学の社会情報学専攻の入試対策も下記に紹介しています.