大学院留学のメリットは2つある

現在大学院留学を検討している人も多いと思います。

そこで、大学院留学のメリットについてまとめてみました。

また今回は、修士課程での留学にターゲットを絞ります。

それでは、いきなり結論から述べてみまます。

大学院留学のメリットがある人

①将来的に外国で働きたい(移住)したい人

日本に帰国後、特定の会社を目指す人

まず、最も大きなメリットを享受できるは、外国に移住したい人です。

外国の定義は、留学先の大学院がある国です。

アメリカに移住したい人はアメリカ、ドイツに移住したいならドイツの大学院を選ばなければいけません。

大学院留学で移住に必要となる、「語学力」と「移住ポイント」を得ることができます。

まず、語学力について説明します。

一般的に語学力を上げるためには語学留学やワーキングホリデーなどが知られています。

これらの留学では、一般的に語学学校に通うことになります。

語学学校というのは、当然ですがノンネイティブが通います。

また、これらの留学では語学学校の学生同士でしか会話しない場合も少なくありません。

そのため、語学の上達スピードが限定されがちです。

他方、大学院留学ではだいぶ異なります。

大学院では高度な学問を英語で学ぶ必要があります。

毎週、宿題が出され、圧倒的な努力をしなければ修了できません。

結果、英語で読む、聞く、話す、書くという4技能が高まります。

語学力を高めることは、その国に適応する際に非常に重要です。

次に、「移住ポイント」です。

移住ポイントというのは、ビザと永住権のことを指しています。

ビザは、大学院修了後に移住先の国で働くために必要になってきます。

ほとんどの国で、雇用主にサポートしてもらえればビザが容易に発行されます。

国によりますが、一般的にその国の大学院を出た人は採用されやすいので、ビザを取りやすくなります。

また、大学院の学位(マスター)を取得していれば、専門的業務に従事している人ということでより良い条件のビザを取得できます。

例えば、アメリカを例に挙げると、H-1B (特殊技能職)という専門技能取得者が得ることができるビザがあります。

このビザを受けるためには、専門的業務の経験年数や学位が求められ、大学を卒業した程度では取得しにくいです。

しかし、大学院を修了していれば専門性が評価されてビザが取得できる可能性が高まります。

ビザが取得できれば、その国で長期間働くことでき、国にもよりますが永住権を取得しやすくなります。

なぜ永住権が取得しやすくなるのでしょうか?

オーストラリアという国を例にとって考えてみましょう。

オーストラリアは、100点満点で永住権取得スコア(ポイント)制度をとっています。

100点に近づくほと永住権を取得できる可能性が高くなり、最低基準として60を設定しています。

この中で、IELTSのスコアとオーストラリアでの勤務歴という項目があります。

これらは、大学院留学することでかなりポイントを稼ぐことができます。

大学院を修了して45歳までであれば、問題なく移住できるでしょう。

次は、「日本に帰国後に特定の職業に就職しようとしている人には有利」です。

特定の職業というのは、代表的な例は、商社、コンサルティング会社、その他外資系企業が挙げられます。

これらの企業は、「英語ができる人」や「帰国子女」が好きです。

みなさん、商社は何となく想像がつくのではないでしょうか?

海外と取引することが多いため、当然英語ができる人や帰国子女が有利であるという推測がたちます。

コンサルティング会社というのも、入社試験において英語が重視されます。

というのも、コンサルティング会社は超人気業種なので、入社試験が熾烈な競争になります。

そのため、コンサルティング会社は外資系が多いことも重なって、難しい英語試験が課されることも多いのです。

大学院留学する方は、入学前からかなり英語ができるはずですが、2年度にはさらに上達しています。

たとえ東大を出ていたとしても、大学院留学後の人に英語試験で勝つことは非常に困難です。

その他にも、英語ができるだけで就職には基本的に有利に働きます。

目次

大学院留学で注意すべきこと

大学院留学後に、日本に帰国しようと考えている人は少し注意が必要です。

要するに、日本で就職しようと考えている人です。

海外の大学院を卒業すると、確かに入社試験で有利になる企業もありますが、不利になる会社もあります。

例えば一例ですが、SEや理系の研究開発職などはかなり微妙です。

SEは、あまり業務上英語を使う機会が少ないことが多いので、有利になるとは言い難いです。

また、日本で理系の研究開発職を目指す方は、基本的に日本の国立大学の大学院に進学することをお勧めします。

研究開発職は、各大学が運営している学校推薦という制度があり、ほぼ自動的に就職が決まります。

この場合海外の大学院に進学すると、学校推薦制度は利用できないため、日本での就職が不利になります。

それに、一部の会社を除いては、企業の研究開発職で高度な英語力が要求される職場はほとんどありません。

私は、世界的に有名な企業でエンジニアをしていましたが、私が働いていた部署の方はほとんど英語ができませんでした。

以上、話をまとめると、大学院留学というのは移住したい人にとってはかなりお勧めですが、日本に帰国して就職したいと考えている
方はかなり慎重に考えたほうが良いと思います。

それではみなさんの検討を祈っています!

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この記事を書いた人

某メーカーで数年間エンジニアとして勤務していました.研究,開発,品質管理とたらい回しの刑を満了し,現在はパッケージソフトウェア開発者として個人で活動しています.

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