今回は,ものづくりエンジニアが目指すべき最高の到達点についてお話します.
ものづくりエンジニアは,いわゆる組み込みソフトエアエンジニアのことです.
私は電機メーカーで組み込みソフトエンジニアとして働きました.
でも,ぜんぜん最高到達点には達しませんでした.
結局,組み込みソフトには「人よりちょっと詳しい」って感じのレベルですね.
さて,この記事は下記のような方に役立ちます.
✔ 組み込みエンジニアを目指している方
組み込みエンジニアの最高到達点は,下記だと思います.
結論ですが,組み込みエンジニアの最高到達点は,下記です.
組み込みコンサルタント(フリー or 会社)
半導体メーカーの開発,技術サポート
「組み込みコンサルタント」というは,組み込みソフトの開発で企業が困っているような技術課題を解決する職種です.
私が勤務していたメーカーでは,組み込みLinuxのスペシャリストであるフリーの人が重宝されていましたね.
新規に開発した電子回路にLinuxを導入するためには,Linuxを改良する必要があります.
このようなスペシャリストは,企業では育成しづらいのでほぼ外部に頼ることが多くなります.
理由は,圧倒的にできる人が少ないためです.
この記事を読まれている方なら,そこで求められる技術レベルの高さをわかってもらえると思います.
雇われでも良いですが,フリーや会社設立などをするとより収入が増えます.フリーの場合でも年収は1000万は確実にこえます.
次に,「半導体メーカーの開発,技術サポート」もひとつの到達点です.
このポジションはほとんど外資系の企業で雇われることになります.
このような企業は,メーカーに対して半導体デバイスを販売しています.
特に,FPGAやCPLDなどの「書き換え可能なな電子回路」を備えたデバイスを販売している企業が代表的です.
これらの企業は半導体を開発するだけでは,企業には買ってもらえません.
なので,「こういうふうな使い方をすると良い」とか「〇〇社の製品と相性が良い」とかそういう技術的なアドバイスができる技術者がもとめられます.
半導体メーカー自身が,デバイスを買ってもらうためにソフトウェアを無料で作成して抱き合わせ販売していることも多いです.
結果,このような企業の技術サポート職は,
組み込みソフトに関する高い技術と,ハードウェアに関する知識がいります.
また,ほとんどが外資系企業であるため英語力が必須です.
これは社内でのコミュニケーションというよりも,半導体の仕様書自体が英語で書かれているためです.
そのぶん年収は相当高く,このポジションからコンサルタントとして独立するといったキャリアもありです.
組み込みソフト開発の技術を身につける方法
組み込みソフトの開発は,ある意味一子相伝なので,ひとりで技術を身に着けることは難しいです.
組み込みソフトは「もの」を動かすソフトなので,「もの」がなければ最先端の技術を習得することができません.
ソフト開発のノウハウもあまりネットには公開されていないですね.
HTMLやPHPなどのWeb技術はいくらでもネットで情報が見つかりますが,組み込みソフト開発の情報は「概要」や軽いものが多いです.
あまりにもマニアックすぎて需要ないのでみなさん公開しないのだと思います.
なので,企業に就職して腕を磨くしかありません.
このへんが,なにか料理人に似てますね.
就職先は,メーカーに就職できるチャンがあればメーカーが良いと思います.
全体的な「ものづくりの工程」をまなぶことができるからです.
ただし,ゼネラリストエンジニアを育てる方針なので,コーディングスキルが上がりにくいです.
なので,その点は自分で補う必要があります.
そういう意味では,メーカーのソフトウェア開発専門の会社,あるいは派遣形態を選んだ方がソフトウェアエンジニアとしてのスキルは上がりやすいです.
まとめると,組み込みソフトエンジニアで最高到達点を目指すには
「技術力」と「英語力」が大事です.
特に「技術力」に関しては,かなり意識して技術を習得できるポジションを確保していく必要があります.
尊敬できるエンジニアの下で修業が詰めれば一番良いですね.
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