修士課程で就職したほうが有利なのか?【主に理系向き】

大学院の修士課程に入学した人は博士課程まで進むかどうか迷う人もいるかと思います.

一般的に,企業に就職するなら修士課程で止めておいた方が良いと言われてますね.

主に私の専門である情報工学系の例をご紹介します.

また,生物系の事情も結構知っていますので,それも対比して述べたいと思います.

私は博士号を持っており,かつ電機メーカーで開発職の経験に加えて,大学の研究職の経験もあります.

ですので,客観的な考え方をお伝えできると思います.

結論から言うと,システムエンジニアやコンサル系の企業に就職する方は,博士課程まで進まずに修士で就職した方が良いです.

修士で就職する方は「一生研究を続けていく」というタイプは少ないはずなので,そのような結論にしました.

さて,その理由について説明していきます.

目次

情報工学系の大学院生の場合

まず,情報系の大学院生の方について考えてみます.

情報系の方に修士で修了することを進める理由は,「博士課程に進学したとしても3年で博士号を取得できる可能性が少ない」ということです.

やりたい研究がある人でないと,3年で博士号を取ることは難しいです.

私が修了した国立大学の研究室(情報工学系)では,博士課程入学者の半分程度の方が博士号を取得しています.

残りの半分の人は,途中で退学,あるいは満期退学しています

このお話に関しては,下記の記事で述べていますので参考にしてください.

仮に3年で博士号が取得できなかった場合には,企業によっては(特に研究以外の業務が主な企業の場合)就職が取り消しになる可能性もあります.

特に民間企業は,年齢が高い新卒学生に対しては非常に厳しいです.

次に,メーカーなどの研究開発系の企業に就職する方にアドバイスです.

工学系の大学院では学校推薦が充実しているケースが多いので,修士卒でも十分企業の研究開発職に就くことができます.

しかし,ひとつ注意点があります.

研究系の企業に就職した後で企業からの命を受け,社会人博士として大学に戻ってきた場合,かなり大変です.

学生とは異なり忙しい業務の合間に研究しなければならないので,休日がなくなります.

この生活はほとんどのケースで3年では終わらないため,結構地獄が続きます

ですので,一生研究職として生きていこうと考えている方はストレートで博士課程を終えておいた方が良いと思います.

生命科学系の大学院生の場合

次に,生物や薬学などの生命科学系の大学院生の方にアドバイスです.

この分野は修士卒で,製薬企業やバイオ系の研究職に就くことは相当難しいです.

もちろん競争が激しいというだけで,不可能ではありません.

博士課程まで進学したとしても,ポストが少ないため相当激しい競争が待ち受けています.

この分野の方は結果的に,システムエンジニアやコンサルなどに就職するケースが多いです.

特に,製薬企業や大学などのを顧客とするインダストリー系のコンサルタント等,専門知識を生かせる職種が結構あります.

私が勤務していた大学病院でもコンサルタント会社に入ってもらっていましたが,生命科学系を専攻された専門家の方が結構いました.

修士課程で就職する大学院生は英語が必須

修士課程で一般企業に就職したいと考えている方(特にコンサルタントや製薬企業の希望者)はできる限り英語力を上げておく必要があります

英語力は入社時と転職時,そしてリストラ時に必須です.

まずトップクラスのコンサルタントや製薬企業では,入社時にTOEICの点数で足切りがある場合や,難しい英語の試験が

課されることが多いです.

外資系企業に転職したいと考えた場合にも役立ちます.

そして,リストラされるような状況に置かれた場合にも,TOEICの点数が高いと切られにくくなります.

世の中のおじさんで英語ができる人は極めて少ないからです. その理由は,会社生活が長くなると向上心がなくなっていくためです.

その証拠として,少し余談ですが,皆さん電車通学・通勤している人は通勤で座っているおじさんを観察してみてください.

結果,50代から60代のおじさんはほとんど寝ていると思います.

一方で,70歳以上のおじいさんを観察してみてください.

結果,何もせずにぼーっとしている人が多いことが分かります.

最後に,若者を見てください.

ほとんど,スマホをいじっているでしょう.

年を取ってから何かを勉強している人はほとんどいません.

今から英語を勉強して,TOEICの点数を上げておきましょう!

下記にTOEIC対策講座をまとめていますので参考にしてください.

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この記事を書いた人

堺市を中心として、不動産賃貸業をやっています。主に、戸建てのファミリー向け物件を扱っています。

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