今回は,研究職への転職について考えてみたいと思います.
私は電機メーカーのエンジニアを退職した後に,研究職に転職しました.その経験が皆様の参考になれば幸いです.
研究職といっても国公立の大学や研究機関から民間企業まで様々です.職種に関しても,工学,材料系,生物・医薬品系など様々です.
今回は,管理人の専門である情報系の研究職に絞ってとりあげてみます.
既に博士号を持っている方は,転身というよりも転社(転学)といった要素が
強くそれほど苦労はないかと思います.
そういうわけで,今回は現在民間企業に勤務しており,他の大学や民間企業の研究職を目指すというケースについて考えてみます.
✔ 現在企業で研究職として勤務しており,他社に転職したい 方
✔現在学士号持ちだが研究職に転職したい
✔修士号は持っているので研究職に転職したい
といった方に参考になると思います.
研究職への転職に学位(博士号)は必要か?
開発職から研究職に転向する場合は,学位(修士号,できれば博士号)があったほうが良いです.
私の場合は,少し特殊で電機メーカーの開発職(ソフトウェア開発エンジニア)から,臨床開発系の研究員に転職しました.
しかし,これはかなり奇跡に近かったと思います.
修士号は持っていたのですが,やはり研究職以外から研究職に転身する場合には,博士号があった方が良いと思いました.なぜなら,博士号を持っていたほうが圧倒的に優遇されるという 現実がありました.
研究職へ転職する方法(大学院への進学がおすすめ)
現在開発職であり,電気・電子・情報を専攻された方は下記のような方法があります.
- 大学院の博士課程に進学し,博士号を得る
- 学士卒や修士卒でも研究職として雇用してもらえる会社に転職する
はじめに,大学院の博士課程に進学するという方法ですが,これが王道だと思います.
博士号を持っていると「つぶしがきかない」と良く言われますが,それは間違いです.博士号を保有していれば,研究者へのキャリアが開けます.
博士課程に進学する際には,会社に勤務しながら社会人博士として在学することをおすすめします.
会社を辞めてしまうと,博士課程をドロップアウトしてしまった場合のリスクが高くなるためです.
博士課程をドロップアウトというのは,かなり頻繁にあります.
特に社会人というのは学生と違って選択肢が非常に多いため,少し思い通りにいかないと退学するという選択肢が頭に浮かびがちです.
もちろんドロップアウトしないようにするというのがベストですが,「脳」をコトンロールすることは難しいです.
そのような場合に備えて,会社は退職しないようにしましょう!
ただし,「会社に勤務しながら博士号を取るのはさすがにきつい」と思った方は,研究職を募集している会社や公的研究機関に転職するという方法もあります.
研究職に就職してしまえば,研究歴をつくることができます.
研究職への転職(求人検索の方法)
研究職の求人募集は,下記のような方法で探すのが良いと思います.
- j-rec(研究開発者の求人サイト)https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekTop
- 転職エージェントに申し込む
- 転職求人検索サイトで探す
最も有名なのが,j-recという求人募集サイトです.
このサイトは,求人募集を無料で掲載することができるため多くの求人情報が掲載されています
ただし,注意してほしいのは,現在のところ公的な研究機関がほとんどを占めており,民間企業の求人募集はごくわずかだということです.
次に,転職エージェントに登録して紹介してもらうという方法があります.
コンサルタントに希望条件を伝えておけば,様々な情報を得ることができるでしょう.転職エージェントしか持っていない情報もあるので,試してみたらいかがでしょうか.
最後に求人検索サイトで探す方法ですが,競争率はかなり高くなると思います.
ですが,この方法だと自分のペースで求人を探すことができるというメリットがあります.
今回は,研究職への転職について考えてみました.下記の関連記事も参考にしてください.
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