今回は,研究者の給料についておつたえします.
私は国立大学で5年程度研究員をした経験があります.
ポストは「任期付きの研究員」です.
結論は,年収500万円弱でした.交通費込みです.
研究者の給料は高いのか?
国立機関の研究者の給料が高いか安いかですが,まあ「普通」かなと思います.
私が某大学に赴任したときは,
なんと,仕事するためのデスクもパソコンもなかったのです.
「がーん」ですね.
企業ではありえないことだと思います.
じゃあどうしたかって?
X-JAPANのYoshikiなみににぶちぎれて帰ることはありませんでした.
ご心配なく.
もう真面目に家から自分のパソコンを持ってきて仕事をしたのでした.
研究費が取れないと貧乏になる
国や民間企業が募集している研究助成というものがあります.
これに申請して獲得することが研究者にとって非常に重要です.
これで獲得したお金で研究者は下記の費用をまかないます.
研究費が取れないと貧乏になる
国や民間企業が募集している研究助成というものがあります.
これに申請して獲得することが研究者にとって非常に重要です.
これで獲得したお金で研究者は下記の費用をまかないます.
- 論文投稿,掲載費用
- 学会発表などの出張費(交通費,宿泊費)
- ポスターなどの印刷代
- 自分が使う設備(パソコンなど)
驚かれると思いますが,研究員の場合は上記のような
費用は,研究費がなければ自費でまかなうことになります.
これらの費用は,平均して100万円程度になると思います.
もちろん,お金が余っている研究室ならかなり補助してくれるとは思いますが.
研究費がないと肩身がせまいです.
研究者は論文を書かないと認めてもらえないので,常に論文を書く必要があります.
論文投稿費用というのが結構高くて,ものによっては30万円程度します.
また,出張にかかる費用というのもありますね.これは海外の学会などに参加すると
旅費や滞在費で100万円程度かかることもザラです.
国立機関だと助教,講師あたりでもプロジェクト研究員の立場だと
同じような目にあいます.
研究費に申請できないだと?
研究費に当たる確率は,大体20%程度かと思います.
選ぶ方もけっこう適当にえらんでいるようです.
私は一度「当選」しましたが,確実に運ですね.
私は2回目で当選しました.
そして,悲報です.
プロジェクトに専属している研究員などは国が応募している研究助成に
申し込めない場合があります.また,非常勤講師などの身分だと申し込めない場合もあります.
こうなると,かなりきびしいですね.
いつまでたっても研究費がとれません.
ただ,この申し込み資格を決めているのは大学です.
大学が勝手にきめています.
だから,研究者の方は勤務している大学に交渉してみると良いかと思います.
とはいえ,研究者にもいろいろとメリットはあります.
代表的なメリットは,企業お得意の「年齢制限」というものがあまりないということです.
もちろん若い方が良いと思いますが,基本的に「博士号」があればどこかしら雇ってもらえます.
そのためには,セルフブランディングしていかないといけないのですが・・
あとは,実績を評価してくれるという点です.
企業の場合は,実務経験とかいくらでもうそを書けるじゃないですか.
でも研究者だと「論文」という形で残るのでごまかすことができません.
どのような人が研究者に向いているかといった記事も書いています.
参考になればさいわいです.
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