英文解釈の参考書として名が知れ渡っているのは、「英文解釈教室」、「英文読解の透視図」、「ポレポレ英文読解プロセス50」です。
これらはすべて難関大学受験生のバイブルとされています。
どれもすごく良い参考書なので、時間がある人はすべてやれば良いと思いますが、どれかひとつ選べと言われると
私はポレポレポレポレ英文読解プロセス50をおすすめします。
今回は、ポレポレ英文読解プロセス50について紹介し、効果的な使い方について述べたいと思います。
私とポレポレ英文読解プロセスの出会い
当時大学受験生だった90年代の後半にこの書籍を一目みたのですが、その時は購入しませんでした。
当時は、簡単そうな参考書に見えてしまったのです。(実際は、その真逆でした)
結局購入したのは、英語を学びなおそうとした2000年に入った頃でした。

どのような層にお勧めなのか?
この参考書は、難しいです。
何が難しいのかは後で詳述しますが、その理由をひとつあげておくと、
この本に出てくる英文は難関大学で出題されたものが多いからです。
ですので、センター試験(共通テスト)で7割以上は取れている方におすすめします。
実質的に、相当英語が得意でない限り、高校3年生レベルでないと使いこなすことは困難だと思います。
また、大学受験生でなくとも英語の資格試験を受けようとしている社会人の方にもおすすめです。
この参考書で注意すべき点は、実力のない人が取り組むと、わりと簡単に思えてしまう場合があることです。 実は、これはありがちな錯覚です。この参考書は、すべての英文の構造を詳しく説明しているわけではなく、説明を飛ばしている箇所があります。
そのため、学力の無い人が取り組むと、あっさりと終わってしまうことがあるのです。
この取り組み方は非常に危険で、全く身につかずに、時間だけを浪費してしまうことになります。
ポレポレのどこがすごいのか?
ポレポレは本当に良く出来た参考書です。
出題英文が難しいのではなく、著者が要求するレベルがかなり高いのです。 一般に、ほとんどの受験生は英文の構造だけ把握し、和訳を確認して終わりという使い方が多いと思います。 著者である西きょうじ先生は、英文を頭から順に読み下せるようになるように指導しています。参考の中では、この難関大学レベルの英文を頭から後戻りを最小限にしつつ読み進めるテクニックが説明されています。
この本の売りは、英文の網羅性ではなく、英文の読み方(解説)なのです。
どのように進めていけば良いのか?
ポレポレ英文読解プロセス50は、各英文の構造を把握して、訳せるようになるだけでは使いこなせているとは言えません。
英文解釈ができるようになるだけでも学力は上がるのですが、それではあと一歩足りないのです。
英文の解説には、たとえば「一文の中に動詞が2個連続することになるので、ここで関係代名詞の省略だと気づいてください」
のように、文章を頭から読んだときに頭をどのように働かせればよいかについて書かれています。 この英語ができる人の考え方を、ほとんど無意識のうちにできるようになるまで練習してください。ですので、英文を訳せるようになることはもちろんのこと、英文の読み方がマスターできるまで繰り替えしてください。
目安としては、最低でも5回程度は繰り返す方が良いと思います。
到達点はどの程度なのか?
ほとんどの英文に関して、頭から読み下せるようになります。
大学受験に関しては、具体的に偏差値でいくつとかは言えないですが、難関大学も含めてほぼ対応できるようになるでしょう。
実質的に英文解釈の仕上げとして利用すれば良いと思います。
コメントを残す