TOEIC公式問題集のレビューと使い方

TOEIC公式問題集のレビューをしてみたいと思います。

正式名称は、「公式TOEIC Listening & Reading問題集」です。

皆さんご存じのとおり、公式問題集はTOEIC対策の鉄板です。

目次

TOEIC公式問題集の評価

TOEIC対策:★★★★★
TOEFL対策:★★★
英検対策:★★★
大学受験対策:★

以上が公式問題集の評価です。(5段階評価)

TOEIC対策としては、この参考書が最も効果的です。一番の理由は、本番形式と合致しているからです。
特に、ナレーターは本番と同じ人が発話していますから、この問題集の問題
が聞き取れるようになれれば本番の問題も解くことができます。

また、TOEFLと英検に対しても、リスニングに関しては結構効果があります。

TOEICのリスニング問題が聞き取れるようになると、TOEFLや英検で出題されるリスニング問題の基礎力を養うことができるためです。

先にTOEIC公式問題集で基礎力を養ってから英検やTOEFLに挑むというのは、かなりおすすめの方法です。

TOEIC公式問題集の効果的なやり方

まず、時間制限なしで公式問題集をやってみてください

リスニングは何度聞いても良いし、リーディングは何度読んでも結構です。

この結果により、公式問題集のみを用いるだけで十分なのか、あるいは別の参考書にも取り組んだ方が良いのかがわかります。

公式問題集で9割以上取れた方

例えば、時間制限なしでぎりぎり9割とれた方は、実際の試験では700点前後、あるいはもう少し低くなるかもしれません。

このレベルの方は基礎力はあるので、公式問題集をやりこめば高得点が出せると思います。

TOEICのリスニング問題のパートはⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳと分かれています。

おそらくこのレベルの方は、リスニング問題は一度目は聞き取れないけど何度も聴いているうちに大体の意味が分かるというレベルが多いと思います。

というのも、TOEICのリスニング問題は完全に聞き取ることが極めて難しいです。

そのせいもあり、留学経験者や相当な英語力を持っている人ですら、問題の先読み技術を使っています。

先読み技術を使う必要があるということはすなわち、細部までは聞き取れていないということを表しています。

ですから、一度目で聞き取れないことはそれほど問題ないことです。

対策として、リスニング問題を何度もリピーティングをしてください。

間違えた問題も、正解できた問題もすべて、全部聞こえるようになるまで繰り返してください。

TOEICのリスニングは、パターンが決まっていますので、そのパターンを覚える必要があります。

このようにすると一度目で聞き取れる音声が増えていきます。

一方で、リーディング問題は、公式問題集で知らなかった単語をすべて覚えてください。

そしてこれもリスニングと同じように、よどみなくすらすらと読めるように何度も繰り返してください。

リーディングは、TOIECで高得点を取っている方でも、時間制限内にすべて解けない人も多くいます。

このように、すべての問題を解くことができなくてもそれまで解けた問題の正解率が高ければ高得点が出ます。

公式問題集で9割には満たない方

時間制限なしで取り組んで9割に満たない方は、基礎力が不足しています。

そのため、公式問題集と並行して他の問題集をこなす必要があります。

具体的には、単語と文法に関する問題集をやってください。

ここでTOEICで高得点を取りたいと思っている人は、ターゲットや速読英単語など大学受験の参考書は絶対やってはいけません。

そのやり方をすると、かなり遠回りになります。

TOEIC用の問題集が販売されているため、そちらに取り組んでください。

TOIEC公式問題集の取り組み方に関しては、上記で述べた時間制限なしで9割以上とれた方と同じやり方で大丈夫です。

基礎力がないためはじめは難しく感じると思いますが、粘り強く取り組んでください。

単語と文法を固めている間に基礎力があがり、徐々に理解できるようになります。

公式問題集は何冊こなせば良いのか?

公式問題集のやり方ですが、1冊について覚えてしまうレベルまで完璧にやってください。

公式問題種は、少なくとも最低3冊使うことをおすすめします。

時間がある方や900点以上を目指している方は、全部やることをおすすめします。

これは、TOEIC試験のナレーターがたくさんいることに起因します。

アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダに関して複数人のナレーターが存在します。

このナレーターは、1冊の問題集の中には全員収まっていません。

そこで、全員の声を聴かないといけないわけですが、最新版からさかのぼって3冊やれば揃います。

TOEIC公式問題集は、TOEICのためにしか役立たないのか?

良く言われていることに、TOEICの勉強をしても英語力はあがらないよ。

TOEIC公式問題集だけで得点アップしても意味ないよ。

という意見があります。

しかし、私がこれまで英語に取り組んできた経験から、英語力を高めるためにTOEIC公式問題種はかなり有用です。

有用どころか、かなり優れたトップクラスの教材だと思っています。

その理由のひとつに網羅性があります。

現在、10冊の公式問題集が出ていますが、ちちろん、それぞれ会話のパターンが異なります。

英語というのはそれだけパターンがありますからね。

1冊だけでは英会話のパターンはも網羅しきれません。

しかし、10冊やるとかなり網羅性があるため、かなりの部分をカバーできます。

英検やTOEFLの一部を完全にカバーできます。

英検やTOEFLでは、リスニングやリーディングで出てくる「単語」が異なるため、TOEIC対策のみでは不十分です。

しかし、TOEIC対策が完璧であればあとは単語になれるだけで対応できます。

そして、最終的にTOEFLまで対策できれば、かなり高い英語力を身に着けることができます。

そのとっかかりとして、TOEICは最適なのです。

注意すべき点

TOEIC試験のリスニング問題は全然簡単ではありません。

特にリスニング問題の発話スピードは、TOEFLや英検と比べてもかなり早い場面もあります。

何度聞いても発音が理解できないという場合には、とりあえず一旦読み飛ばしてください。

あまり神経質にならずに取り組んでください。

まとめ

以上、TOEIC公式問題集のレビューと使い方について解説しました。

いずれにしろTOEIC対策としてTOEIC公式問題集より優れた参考書は存在しません

この参考書に取り組む時間は絶対に無駄にはなりませんので、安心して取り組んでください。

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この記事を書いた人

某メーカーで数年間エンジニアとして勤務していました.研究,開発,品質管理とたらい回しの刑を満了し,現在はパッケージソフトウェア開発者として個人で活動しています.

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