最近,転職が当たり前の時代になりました.その主な理由は,下記のようなものではないでしょうか.
- 企業の終身雇用制度の崩壊
- 中途採用者の年齢制限の緩和
大企業に入社しても安泰という時代ではすでになくなりました.主な理由は,本格的に世界との競争がはじまったためです.
そして残念ながら,その競争において日本は負け続けています.
私の実感からすると,2005年程度までは家電をはじめとした日本製品の勢いは強く,世界と良い勝負ができていたと思います.ですが,2010年を超えたあたりから品質や機能で劣ることが多くなってきました.
今後はますます厳しい状況になっていくことが間違いないですので,コストがかさむ人材はいつ解雇になってもおかしくありません.
また,年齢制限の緩和により,転職することが比較的容易になりました.
特に外資系企業では,大企業の場合でも50歳前後になっても積極的に社員を雇用している例も多く,専門性さえあれば転職することが可能です.
一部の大企業では依然としてがっちり年齢制限を掲げています.しかし,今後は完全に実力主義の時代になると思います.
転職が当たり前の時代で生き抜くために必要な2つのこと【重要】
このような時代で企業人として生き抜くためには,下記の要素が最重要だと思います.
- 専門性
- 英語力(TOEICの点数)
専門性というのは,エンジニアの場合はプログラミング能力,医師などの場合は診療する腕などのことです.これらの技術というのは,少しずつ人工知能に代替えされていくと思います.
しかし,かなり高度な技術を身に着けている場合,人工知能には奪われません.
例えば,「世界トップレベルの中国や米国の研究者と争い,機械学習のアルゴリズムを開発できる人」などでしょうか.
そこまではならなくても良いかもしれませんが,人工知能にとって代わられないようなスキルを身に着けておくことは重要です.
TOEIC600点以上が就職や転職に有利になるひとつの目安【特に理系の方は有利】

次に,英語力というのは,昔から必要だと言われてきましたが,今後はさらに重要性が高まります.
なぜなら,いくら優秀な人工知能が開発されたとしても,人が考えている内容を読み取って翻訳する技術というのは今後,少なくとも20年程度は実現不可能だと思います.(ただし,翻訳などは完全に自動化されると思います)
例え完全な翻訳ができるようになったとしても,日本語を英語に変換するような時間は無駄ですから,かなり違和感のあるコミュニケーションしか実現できません.
やはり自分の脳で考えたことを直接英語で話せた方が良いに決まっています.
さらに今後ますます世界との競争が激しくなっていくことを考慮すると,企業としては英語力が高い人材が欲しくなります.
そのため,転職するための重要カードは英語力,要するにTOEICの点数が重要視されます.
求人サイトを頻繁に見た経験から推測すると,厳しめの基準として,TOEIC650点以上あれば日本企業であれば問題ないと思います.
特に理系の技術職の方には英語学習はおすすめです.英語というのは基本的に文系出身の方のほうが良く出来るので,差別化につながります.
また,外資系企業に転職したい方は,
TOEIC730点を目指してください.
トップレベルの企業ではTOEIC800点以上と求人に記載されていたとしても,英語力だけでは採用されません.
専門性が高ければ,転職エージェントなどを通じて先方に理解してもらえると,TOEC730点以上あれば採用されることが十分可能です.
特に最近では,大学入試センター試験が廃止されるとともに,大学受験の英語にTOEICが導入されることになりました.
そのため,皆さんの会社にも今後はかなり英語ができる人材がどんどん入社してくることになります.
皆さんは転職を考えてるという時点で,向上心があると思うので,さらに頑張り続けてください.


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