TOEICの学習が英語力の向上に役立つ理由

TOEICの勉強って英語力向上に役立つの?

あるいは、TOEICで高得点を取っている人って英語話せるの?

と疑わしく思っている方も多いと思います。

私も最近までは少し疑わしく思っていました。

多くの理由は、下記のようなものだと思います。

  • 公式問題集を何度も解いて慣れただけで高得点が取れるのではないか?
  • TOEICはテクニックで点数が上がるらしい?
  • TOEIC900点を超えても英語が話せない人もいるらしい(と聞く)

ですが、実際にはTOEICの学習は英語力の向上に直結するのです!

目次

TOEICの勉強をする意味は確かにある!

TOEIC試験の特徴について少し述べてみたいと思います。

概ね、下記のような特徴があります。

  • リスニングの語彙パターンが多い
  • リスニングの音声連結、省略が多い
  • リスニングの発話スピードが意外とはやい
  • リーディングの分量が多い

TOEICは日常会話とビジネス英語を扱っています。

普通に外国で暮らしていると頻出するようなパターンが出題されます。

要するに、重要な言い回し(語彙パターン)が凝縮されているため、かなり効率が良いです。

TOEICは、特に、リスニング力を効果的に高めることができます。

公式に問題集には、多くのパターンのリスニング問題が掲載されているからです。

しかも、日常会話的な言い回しが多いため、ナレーターにもよりますが、発話スピードが英検などと比べても結構はやいです。

特に、最近ナレーターに追加されたオーストラリア人男性は、シーンにもよりますが私にはかなりはやく聞こえます。

また、音の連結や省略等も頻繁に見られます。

故に、TOEICのリスニング問題で満点近く取れる実力があれば、ニュース英語などもかなり聞き取ることが可能なのです。

海外の映画やドラマはまだ難しいかもしれませんが、TOEICリスニングが満点の方であれば半分程度はなんとか理解できる作品も出てきます。

また、リーディングに関しても、TOEICのPart7は英文量がかなり多いです。

そのため、かなり英語力が高くないと最後まで終えることができません。

にもかかわらず、英文がすごく簡単というわけでもありません。

実用英語には大学受験の英語とはまた違った難しさがあり、時にはそれより難しい問題も存在します。

言い換えれば、最後まで文章を読み切ることができた時点で、相当な英語力を身に着けているということです。

つまり、小手先の技術やテクニックだけでは高得点を取ることができないのです。

TOEFL iBTとTOEICの比較

英語力を測るものさしとして、有名なものではTOEIC以外にもTOEFLが有名です。

TOEFL iBTは主にアカデミックな内容の英語力を測定する試験で、大学留学などの要件として利用されています。

英語力を測る指標としては、TOEICよりも信頼性が高いと言われており、120点満点中の112点以上を獲得すれば

世界のノンネイティブの中で上位3%以内に入る英語力だとされています。

これは日本人だけでなくネイティブの中で上位3%ですから、日本人の中では間違いなく上位1%以内です。

北米やヨーロッパの一流大学院でも、90点~100点前後を入学要件にしている大学が多いようです。

それでは、TOEIC900点の人がいきなりTOEFL iBTを受験すると、平均して80点~85点前後だとされています。

TOEFLにおいてこのレベルは、周りから見るとネイティブレベルに見えてしまうレベルです。

要するにTOEIC900点を獲得すれば、一流大学院の入学要件の一歩手間あたりの英語力があるということです。

これで分かってもらえたでしょうか?

TOEICを勉強し、TOEICで高得点を取ることは無駄ではないのです。

安心してTOEIC対策に取り組みましょう!

TOEICで高得点を取ることのメリット

TOEICで高得点を取るための学習は、根本的な英語力底上げに役立ちます。

また、それ以外にもTOEICを学習するメリットがたくさんあります。

  • 大学院入試に使える
  • 就職活動や転職活動で優遇される

一つ目は、大学院の入試科目としてTOEICを採用している大学院が多いことです。

このため、TOEICで高得点を取得しておけば合格する可能性が上がります。

おおよその目安としては、理系の大学院の場合はTOEIC700点前後を目標にすると良いでしょう。

東大や京大の大学院を受験する場合も、その程度の点数があれば十分対応できます。

また、就職や転職に関しても、日本ではTOEICの点数が重視されています。

特に高賃金の外資系コンサルや製薬企業などは英語力をかなり重要視しており、

英語がある程度できないと入社できない場合も多いのです。

また、現在会社に勤務している人でも、

英語ができるだけで社内で優秀だという認識を周囲に植え付けることができます。

目安として、いずれも700点前後の点数が必要になってくると思います。

ですが、TOEIC700点は簡単に取れるものではありません。

TOEICの公式問題集に取り組まない状態でTOEIC700点を突破できる人はほとんどいないはずです。

要するに、この程度の点数が取れる人でぶっつけ本番でいきなり700点を取ることは相当困難なのです。

英語力を高めるためのTOEIC勉強方法

TOEICの勉強方法で最も大切なことは、TOEICの公式問題集を複数冊やることです。

公式問題集に慣れただけで点数があがるだけでは、根本的な英語力は身につかないのではないか?

と思われる方もいるかもしれません。

実は、私も以前まではそのような考え方でした。

しかし、実際には、公式問題集のパターンを完全に覚えることができれば、英語力はかなり上がります。

つまり、公式問題集というのはTOEICで高得点を取るための問題集ではなく、英語力を根本的に底上げすることができる問題集なのです。

ただし、公式問題集に取り組む際にこつがあります。

公式問題集を1冊こなしただけでも、TOEICの点数はそれなりに上がりますが、英語力を劇的に上げることはできません。

なぜなら、1冊の問題集のなかで扱われている問題パターンや語彙の言い回しには限界があるからです。

複数冊こなすことではじめて、多くの語彙パターンを習得できるのです。

また同時に、複数冊こなすことで別の問題集では登場しないナレーターも登場することもあるため、

多くの国の様々なナレーターの英語に慣れることができるのです。

TOEICの模擬試験でも良いのですが、できれば公式問題集の方が質が良いですから、そちらを使うことを勧めます。

今回は、「TOEICの学習は根本的な英語力を上げる上で効果があるのか」について述べました。

次回からは、具体的な勉強方法について説明していく予定です。

公式問題集は現時点で7冊発売されていますが、新しいものから順番に取り組むと良いと思います。

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この記事を書いた人

某メーカーで数年間エンジニアとして勤務していました.研究,開発,品質管理とたらい回しの刑を満了し,現在はパッケージソフトウェア開発者として個人で活動しています.

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