効果が出なかった英語教材その①【スーパーエルマー】

効果が出なかった英語教材シリーズです。

あくまで私個人が実施してみて効果が出なかった教材について話します。

私のやり方が間違っていただけで効果が出なかった可能性はありますでその点はご理解ください。

つまり、私と同じような能力、性格の持ち主の方は効果が十分に出ない可能性が高いのでご注意くださいということです。

と、フォローはこの程度にしておいて本題に入っていきます。

目次

スーパーエルマーとは

初めに、スーパーエルマーとは何なのかについて説明します。

結構昔から存在する歴史のある教材です。

基本的には、「返り読みをせずに英文を頭から読み下していく方法を身につける」ことを売りにしています。

返り読みをしない結果、早く読めるということになります。

題材は、CBSなどのニュース英語を採用しており、教材の難易度は高い(特にリスニング)です。

昔は、VOAバージョンもあったと思います。

雑誌などの体験談には、400点台から800点台に3ヵ月で達成できた等の・・TOEICの高得点者が続出しています。

私のスーパーエルマーとの出会い

私がスーパーエルマーと出会ったのは、1995年前後だったと思います。

当時は高校生で、大学受験の英語の偏差値をあげたいと思っていました。

ちょうどその時、「私は偏差値50から70まであがりました!」みたいな体験記が雑誌に掲載されているのを見たのです。

私は、すぐに飛びつきました!

結果的に目に見える効果がなかったのです・・・

しかし、現在のスーパーエルマーとは内容が少し違っています。

もちろん、ある程度改善されている点が多いはずです。

それでは、効果がでなかった原因を考察していきます。

効果が出なかった原因

私は、TOEICの教材としてこれを試した経験はありません。

大学受験の英語教材として、効果が出なかった原因を考察してみたいと思います。

結論として、この教材のみで例えば河合塾の全国統一記述模試で偏差値70以上に到達することは難しいと思います。

その理由について考察していきます。

原因その① 教材としての網羅率が不足している

大学受験で英語の偏差値を上げるためには、発音、リスニング、文法、解釈、長文読解、英作文など総合的なの力が必要です。

少なくとも、文法と解釈は絶対です。

この教材は基本的に読解とリスニング寄りの教材であるため、文法と、あとは長文読解の量の確保、英作文の練習をこなさないと偏差値は上がりません。

文法の学習をしないと英文解釈もできないし、英文解釈を勉強しなければ長文も読めません。

英語の基礎力がない方は、まずはこのような各分野の基礎力を習得することをおすすめします。

原因その② 前から読み下していくには英文解釈能力が必須

繰り返しますが、この教材は英文を前から読み下していく方法を売りにしています。

このやり方自体は昔からある方法で、良いと思います。

ただし、前から読み下していくためには英文解釈能力が必要になってきます。

英文解釈の力が弱い人は、この教材をやっても実力は上がりません。

しかし、この(当時の)教材には、特に英文解釈の方法が詳しく書かれていませんでした。

当時の私は、元々英文解釈能力はそこまで低くなかったです。

現役時は河合塾の全国統一記述模試では、英語の偏差値は62~63近辺でした。

そのため、なんとかこの教材の内容は理解できました。

教材を使って偏差値70を目指していましたが、とうとう学生時代にはその水準に到達しませんでした。

偏差値60に到達していない人は、おそらく効果がほとんど出ないと思いますので注意してください。

大学受験の英語攻略のためには、大学受験用の解釈、長文読解本をやるのが近道です。

余裕のある方は、スーパーエルマーを副教材として用いるのも良いとは思いますが、おそらくそういう方は

東大のように難しいリスニング問題が出題される大学を目指しているような方が主な対象になると思います。

教材としての評価は…

最後に、この教材について総括します。

色々と悪い点を挙げてしまいましたが、完全に悪い商品というわけでもないと思います。

この教材をおすすめできるタイプの人もいるのです。

この教材をおすすめできるのは、ある英語の基礎力が付いている方で、前から読み下してくようなポーズ付教材が欲しい人です。

英文のスラッシュを区切りとしてポーズをかけているので、このような教材を作るのは手間がかかります。

あと、数か月で英語力が爆上がりするという夢物語を持っていない堅実な精神で取り組んでください。

ところで、大学受験用ではないニュース英語の教材は、TOEICよりも英検に適しているように思います。

TOEICのリスニングは、ニュース英語のように幅広い教養は必要とされていません。

同じようなビジネス英語のパターンしか出題されないため、TOEICの公式問題集をやらないとスコアはあがりません

一方で、英検1級に求められるリスニングレベルはTOEICよりも高く、広い範囲の教養が必要です。

ニュース英語が聞き取れれば、ほとんどの問題に対応できるはずです。

ただし注意点として、ニュース英語は、使用する前の段階でTOEIC700点前後ないと厳しいです。

アナウンサーの発話スピードも速く、難しい表現も出てくるためです。

スーパーエルマーを使いたい人は、以上述べたことに気を付けて利用してください。

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この記事を書いた人

某メーカーで数年間エンジニアとして勤務していました.研究,開発,品質管理とたらい回しの刑を満了し,現在はパッケージソフトウェア開発者として個人で活動しています.

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