50代の方で、つみたてNisaをやろうかどうか迷っている方はいませんか?
50歳だともう遅いのではないか?と考える方もいるかもしれません。
結論として、絶対に今の段階から始めた方が良いです。
ただし、世界のインデックス投資一択で運用するのが条件です。
しかも、S&P500を指標としているファンドがおすすめです。
投資信託はS&P500を選ぶのが良い
永遠の課題?として、全世界株式とS&P500のどちらに投資すべきかという問題があります。
私なりの結論ですが、主に若い人も中高年の方も共通して、S&P500を選んだ方が良いです。
その理由について説明します。
S&P500は米国市場のみをターゲットにしています。つまり、当たり前ですが米国が沈めばそれと一緒に下落します。
やばいじゃないか?って思いますよね。確かに今後短・中期的に見ればアメリカの株価が下がることはありえます。
というか、絶対にあるでしょう。リスクとしてはリーマンショックのような金融危機や、他国との戦争が勃発すると一気に下がるでしょう。
しかし、これまでアメリカは2008年のリーマンショックから立ち直って、湾岸戦争の下落からも立ち直って、不屈の精神で立ち直りまくっています。
つまり、長期的な目線で考えると(約15年程度)、収益はプラスになる可能性が高いです。
そして、プラスになる最も大きな要因は、アメリカはライバルがいないです。
アメリカは中国や台湾との競争に勝てるのか?
まず、アメリカは他国との競争に勝てるのか?について考えてみます。
世界の科学技術の中心はアメリカにある
事実として、現在の科学技術をけん引しているのはアメリカです。
そして、米国株式をつりあげているのもこのテクノロジー企業なのです。
その理由のひとつに、シリコンバレーという地域があります。
カリフォルニア州のシリコンバレーには、GAFAM(ガーファム)と呼ばれる先端企業が集まっています。
これに加えて西海岸のカリフォルニアにはスタンフォードやUCSD等の世界トップ級の大学が並立しており、共同研究も盛んです。
彼らが卒業すると、きっとシリコンバレーに来ることになるでしょう。
つまり、これほどイノベーションが生まれる環境は世界中にないのです。
そして、Google, Apple, Facebook, Amazon, Microsoftといった企業がますます栄えます。
もちろん、人種的にみるとアジア人やヨーロッパ人も多くシリコンバレーで活躍しています。
日本人は閉鎖された島国思想なので人種にこだわりますが、どのような人種であれシリコンバレーで会社を作れば米国企業なのです。
現段階では、才能を持っている人はすべてこの地域に集まるようになっています。
現在、中国は確かに強いです。しかも若い社会で勢いも人数も破竹の勢いです。
しかし、多くの才能が集まる場がありません。
つまり、自国の才能ある人たちだけで戦わなければならない状況に加えて、トップに近い人がシリコンバレーにとられます。
そのため、人口に高齢者が占める割合が多くなるにつれて、競争力が失われていきます。
では、世界の高齢化推移はどのようになっていくのでしょうか?
米国の高齢化率は低い
私は情報工学系の研究者ですので、その視点から考察してみます。
現在、科学技術の水準は中国と米国が肩を並べて、それに台湾が準じているような形です。
日本はだいぶ遅れています。
しかも中国の追い上げがすさまじい勢いなので、おそらく米国はかなり多くの分野で中国に抜かれると考えられます。
例えば、人工知能分野を例にとると、トップクラスの学会の論文数はすでに中国が圧倒しはじめました。
ちなみに人工知能分野では日本も結構強くて、論文数では米国に次いでいます。
向こう10年間は、中国一強になってもおかしくないと私は思っています。
私は勝てると思っています。
その理由は、人口年齢構成にあります。
まずは、今後30年の世界の人口年齢の推移を見てください。
現在、中国の高齢人口は15パーセントに満たない状況で、非常に若い世代が多いです。
つまり、何が言いたいかというと、私はテクノロジーは若い世代が強いと考えているのです。
テクノロジーの発展という観点からみれば、高齢化は逆風のかたまりなのです。
では、私が考える若い世代というのはどの年代かというと、20歳代、30歳代、40歳代、になります。
おいおい、40歳代でも大丈夫かよ?って思う方もいるかもしれません。
しかし、例えば現在世界で使われているデータベースの基礎理論は、フランク・エドガー・コッドが40歳前後で開発したものです。
このデータベース理論はOracle社に提供され、世界を席巻しました。
今となってはOracle社は世界の超有名企業です。
この世代の人口が多いと、このようなテクノロジーが期待できるのです。
この点から考察すると、アメリカはまだまだ若い国です。
そして、近い将来である2035年前後には高齢人口の比率が中国と並びます。
このとき、シリコンバレーなどの拠点があるアメリカが有利になります。
つまり、強力なライバルであった中国と差をつけるチャンスがやってくるのです。
私は、この2035年を境にしてアメリカの成長はゆるぎないものになると推察しています。
つまり、仮に2025年からつみたてNisaを始めたとして、15年後は安泰である可能性が高いです。
例えば、55歳の方を例にして考えてみます。
この場合、70歳前後まで積み立てることができれば、収益はプラスになる可能性が極めて高いです。
日本の科学技術はオワコン
最後に、日本について言及してみます。
結論からいうと、日本の科学技術はオワコンです。
もともと、「老人が若者を使う文化」が定着しており、しかも今後は老人が増え続けるというダブルショック状態です。
まさに船頭多くして船山に登るということわざが当てはまります。
これに加えて、特に産業界が強い日本では博士号が重視されておらず、博士号取得者が減少しています。
挙句の果てには、エンジニアも「修士卒の方が素直で使いやすい」という意見も多いです。
この国の若者には、自主性は求められませんから、老人のような若者が好まれます。
老人のような若者と、老人の混合社会。
そのような国でイノベーションは生まれないのです。
この結果、科学技術で大幅な後れを取ることになっています。
しかも、向こう30年の高齢化率が大変なことになっています。
まとめ
最後に、つみたてNisaにも様々な投資信託があります。
その投資信託の種類でいうとどれがおすすめかというと、私は
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)がおすすめです。
信託手数料も激安です。
補足しておくと、よくYoutuberの方で視聴者に対して全世界株式をすすめている方がいます。
彼らは、本当はS&P500の方が良いことはわかっていると思います。
しかし、米国株式は値動きが全世界株式と比較すると大きいので、下落する際の幅が大きいです。
仮に株価が下落した場合、批判コメントが多数寄せらると面倒なことになるので、全世界株式をすすめているのだと私は思います。
全世界株式も60%程度は米国株で占められているので、結局右肩上がりになることが予想されます。
だから、全世界株式を勧めておけば安パイなのです。
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