中高年エンジニアが転職活動で気を付けるべきこと【真実】

中高年エンジニアが転職活動で気を付けるべきこと【真実】

40歳以上のいわゆる中高年エンジニアで転職活動している方におつたえします。

私は今は研究者ですが、以前は民間企業に勤務していました。

ですので、日本では年齢が高くなるにつれて転職活動に苦戦するという状況を理解しています。

まず最も大事な点は、

残念な事実として、エンジニアの採用に関して、年齢が高くなるとスキルでは評価されなくなります

技術力が高い人を採用しようというのは、若年層(概ね40歳以下)に限られるのです。

今後転職活動を予定している中高年の方は注意してください。

このため、スキル以外に強みを持つことが大事です。

「何言ってるんだ!スキルは評価されるに決まっているじゃないか!」とお怒りの方もいるかもしれません。

しかし残念ながら、それは現実逃避的な思考なのです。

それでは、その理由と対策について話していきます。

目次

実務は若い人に任せた方が良い

世の中には、高齢になってもプログラミング技術がバリバリできる人もいると思います。

しかし実際は、プログラミングなどの実務は、企業にとっては若い人に任せた方が効率的なのです。

年齢が高い人は、若年者より会社を去るのがはやいので、若い人に技術を身に着けさせるのは道理にかなっています。

こうなると、高齢エンジニアはどうなるでしょうか。

そうです。マネージメント層に持ち上げられ、給料が増えます。

ここで、なぜ日本ではこのような構造になっているかについて深堀して説明しておきます。

最も大きな理由は、日本企業では社員を簡単に解雇することができないからです。

そして、それに準ずる理由として、優秀な人材をすぐに補填することが難しいということです。

本来は、実務を行ってくれる社員が大量に必要なのですが、高齢の社員がそれを担当し続けると彼らが辞めた時に技術力を失います。

ですから、早い段階で若い人材に技術力を結集させておくというのが最適解なのです。

これと違って、例えばシリコンバレーでは簡単に社員を解雇します。

たとえ社員を解雇したとしても、どんどん優秀な人を雇えるので、問題ないのです。

さて本題に戻りましょう。

しかし、企業の中間管理職のマネージメントに特段のスキルが要求されるわけではありません。

むしろ手を動かさない状況になるため、技術を失っていきます。

このようにして、企業では漫然と働いているだけでは市場価値がどんどん目減りしていきます

また、マネージメント業務は、技術よりも人柄が大事になってきます。

そもそも人をマネージメントするが嫌いだったり、人に興味がなく承認欲求が欲しい方、いわゆる自分大好き系の方には向きません

このような性質の方こそ、技術的な業務にずっと携わっていたいと考える傾向が強いです。

基本的には、マネージメントというのは縁の下の力持ちですhttps://www.youtube.com/watch?v=kaAlq0NLsvk
このように、対人スキルに乏しいエンジニアは所属している会社からは一定程度優遇されますが、他社に転職する場合には冷遇されます。

最も典型的な冷遇は、管理職採用ではなく「下っ端採用」されることです。

ずっと「手を動かしていたい」エンジニアにとっては好都合と思われるかもしれません。

しかし、これは企業の使い捨て戦略なのです。

実際は、若い人が採用できなかったから、なくなく中高年を採用したという結果でしかありません。

中小企業で人が集まりにくい企業では、仕方なく中高年を採用しています。

生産部門のほうが偉い?

エンジニアの中には、非生産部門より自分たちの方が偉いと勘違いしている人もいます。

しかし、これは大きな間違いです。

日本は特に、生産部門は駒として見る風習が根付いているからです。

実質的に会社の指揮をとっているのは非生産部門の営業、総務、法務です。

そして、年齢が高くなるにつれて、エンジニアも管理職としてマネージメント能力を求められるようになります。

もちろん、その人にしかできない特殊技術がある場合は別ですが、それはかなり稀なケースだと思います。

中高年エンジニアが取り組むべきこと

残念な事実として、高齢になってスキルを高めることに終始すると、雇われ人で人生を送っていく場合には悲惨です。

なぜなら、これまで述べた通り、スキルの高い高齢エンジニアというのは、使い捨てだからです。

上のポジションに上がれないエンジニアというのは、安い給料でこきつかわれるからです。

個人的には、何かスキルとは別のことを身につけるか、あるいはフリーランスになることをおすすめします。

もし本業を雇われでやっていきたい人は、「英語学習」の一択です。

英語ができるエンジニアは、マネージメント業務に採用されやすくなります。

また、英語学習にはその他のメリットがあります。

「シリコンバレーでは、年齢差別がありません!」ということです。

下記は、シリコンバレーで活躍されている酒井さんというエンジニアの動画です。

もし日本で年齢差別された場合、本当に実力がある人は、英語ができるだけでシリコンバレーで働くチャンスがあるのです。

と、ここで少し英語について触れてみたいと思います。

英語に復讐しよう!

特に理系の方にありがちなのですが、あなたは英語に苦手意識を持っていませんか?

例えば、

  • 理数系は得意だが英語が苦手だから望む大学に行けなかった

  • 大学院入試で英語が苦手だから不合格になった

  • 英語力が必要とされる職種をあきらめている

要するに、あなたの人生は英語によって狂わされていませんか?

そのままで良いのですか?

良いはずないですのよね。

英語に馬鹿にされたまま人生を終えるのではなく、是非英語に復讐しましょう!

まずは、TOEICの点数を上げていくことをすすめます。

さて、まとめますと、

中高年で転職活動をされる方は、技術スキルや資格に傾倒しても無駄が多いです。

唯一、雇われ人で評価されるとしたら、英語スキルです。

どうしても技術にこだわりたい人は、フリーランスエンジニアをおすすめします。

ということでした。

皆様の検討を祈っています!

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この記事を書いた人

某メーカーで数年間エンジニアとして勤務していました.研究,開発,品質管理とたらい回しの刑を満了し,現在はパッケージソフトウェア開発者として個人で活動しています.

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