私が転職をおすすめする理由【市場価値を意識する】

私が製造業で勤務していたときの経験談をお話したいと思います。

結論からいうと、製造業で作っていたとあるデジタル製品の赤字が重なり、部署が閉鎖しました。

その経験もあり、私はいつでも転職できるような準備をしておくことが大事だと痛感したのです。

目次

大企業の仕事のしくみ

製造業、いわゆる電機メーカーの仕事のしくみについてお話する必要があります。

私の例で説明しましょう。

私は2000年代の氷河期に、電機メーカーに技術系総合職として就職しました。

ちなみに、推薦ではなく自由応募です。

私が配属されたのは約30人程度の部で、業務用のデジタル製品を作っていました。

いわゆる一般製品ではないので、皆さんが思いつく製品ではないと思います。

私が任されたのは、機械に組み込むタイプのソフトウェアでした。

いわゆる組み込みソフトウェアと呼ばれているものです。

大手メーカーであるため、皆さんゆるりとした仕事を想像されるかもしれません。

しかし、私の部署で21時の段階で退社する人は、ほとんどいませんでした

当然私もそれ以降に退社する日々が続き、平均帰宅時間は11時半でした。

夜飯は、会社の近くのカレーを定刻の18時に食っていました。

この会社で勤める以上、家で飯を食べることはできません

しかし、なぜそんなにまで忙しかったのでしょうか。

バリバリ働いて、スキルが身についていたのでしょうか?

いえ、実はそんなことなくて、その逆です。

忙しく働いていたものの、役に立つようなスキルはそれほど身につかず、通勤で疲弊していました。

そのおかげで、英語の勉強をする気力があまり湧かず、英語力は停滞しました。

では、なぜスキルが身につかなかったのかを説明しましょう。

スキルが身につかないという問題

製造業のような大企業のエンジニアは、スキルを身に着けることが難しいです。

特に、ソフトウェアに関係するエンジニアはその傾向が強いです

子会社や関連会社がプログラミングを請け負うことが多いためです。

特にソフトウェア関連の職種では、プログラミングをしないとスキルは高まりません。

機械に組み込むようなソフトウェアは、熟達するには相当の経験が必要です。

製品を設計して、子会社にソフトウェア設計を任せているだけでは特段のスキルはつかないのです。

しかし、何もできないなりに、給料と会社内のポジションだけは上がっていきます。

製品知識や製造業のしくみ等に関しては、年齢を重ねるごとに増えていくでしょう。

しかし、それらの知識って外で通用しますか?

そうです。実は、そういう知識って日本史とか世界史とか、教養やクイズの類の知識なのです。

私が勤務していた会社だけでなく、全般的に大企業はこのような傾向が強いです。

いわゆる、手配しのような業務がどうしても多くなってしまうのです。

このように暮らしていたのですが、突然雲行きがあやしくなってきました。

突然の部署閉鎖

赤字が続いていたというのは、全部員の共通認識でした。

しかし、まさか部署がいきなり閉鎖されるとは思っていなかったのです。

工場長が全部員を呼び出し、部署閉鎖の説明がなされました。

当時、私は30歳の前半で、部署の中で一番の若手でした。

もうこの時点でおかしいですよね。20代は誰もいないのです。

ボリュームゾーンは、45歳から50歳のおじさんです。

この世代は団塊ジュニアより少し上の世代で、団塊ジュニアなみに大量に存在します。

彼らの推定年収は、係長クラスで700後半から850万円です。

先ほども申し上げたとおり、この年齢になり、日経企業一筋で管理職の手前ですから、かなり転職は難しいです。

仮に転職成功したとしても、年収はかなり下がるでしょう。

部署の中でアニメオタクのおじさんを除いたすべてが既婚者で、妻、子供持ちのため安易に転職はできません。

故に、会社に残るという選択肢しかないのです。

配置転換を余儀なくされた人たち

京都の中心部で働いていた人達は、全国の部署に配置転換されました。

それまでの経験を活かせる部署に移転した人も、そうでない人もいました。

経験を活かせた人も、和歌山や群馬などに飛ばされた人は、単身赴任となり結構悲惨です。

他地区への配置転換を断った人は、一流の開発者なのに、部品検査に回されました。

実は、その人は私が一番優秀だなと思っていた人です。

部品検査というのは、基本的に現場作業でラインを流れてきた部品を検査機で永遠検査し続ける単純作業です。

元々新卒の時は研究員だったのですが、45歳で部品検査というのは本当に悲惨です。

60歳なら良いと思いますが、45歳は相当若いですからね・・・

そして、私はモニターの品質管理部署に回されました。

毎日部品検査と、モニターの電源を付けたり消したりという検査で、一日1000回くりかえして家路につくときもありました。

モニターのON, OFF作業の果てに

さて、モニターのON,OFF作業を続けていた私は現在何をしているでしょうか?

このブログのリピーターの方はご存じだと思いますが、会社を辞めました。

現在は、大学教員として働いています。

今のルーティーンは、毎朝大学についたら1時間ほど英語の勉強をしてからブログを書きます。

そして昼からは投資の勉強をしてから、喫茶店に行って時間をつぶします。

最後に15分ほど研究をして、5時45分に退勤するという優雅な生活を送っています。

「世の中楽な仕事なんてない!」と言っている人に言いたいです。

「ありました!!!あなたが見つけ出せていないだけです!」とね。

仮に私が何も決断をしなければ、私のルーティーンは「モニターの電源をON, OFFする」で終わっていました。

その仕事を続けていれば、私はモニターON,OFFの専門家となり、先生!と呼ばれていたでしょうか?

そうです。私は自分の決断で「機械から人間に」なることができたのです。

みなさんも決断してください!

自己研鑽が非常に重要

自分の市場価値がどの程度かを把握しておくことはすごく大事です。

そして、決断も大事です。

豊かな未来がないのであれば、私のように部署閉鎖を経験するまでに転職を検討すべきです。

実は、私もこの会社員時代に出会った人たちや境遇に脳が洗脳されています。

「こんな人たちになりたくない」というものです。

そして、関西に居住し続けようという決意です。他人に住む場所を決められるなんてごめんです。

人それぞれ思うことは違いますが、自己成長しなければ残念ながら地を這います。

市場価値を確かめるためにも、転職エージェントの情報をとっておくことは大事です。

あなたが持っているスキルが会社外で通用するか、評価されるかを常に意識してください。

もし通用しないと考えるのなら、それは負の資産を増やし続けている状態に等しいです。

私も仕事をやめた直後には、DODAさんに登録しました。

いくつか紹介しておきますのでご参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

某メーカーで数年間エンジニアとして勤務していました.研究,開発,品質管理とたらい回しの刑を満了し,現在はパッケージソフトウェア開発者として個人で活動しています.

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