学生や社会人などでTOEICをはじめて受験される予定の方も多いと思います。
よく「何度も聞き取れない英語を聞くことに意味がるのか?」という疑問に答えます。
結論ですが、「少しだけ意味はあるが、微々たるものである」ということです。
その前に、皆さんは、ある英文を初回は聞き取れなかったけど、何度も聞いていると少し聞き取れるようになった経験ありますよね?
特に知識が増えたわけではないのに、なぜ少し聞き取れるようになったのでしょうか。
そこで何が起こっているのかについて説明します。
この何度も聞いていると少し聞きとれる(場合によっては完全に聞きとれる)ようになる理由は下記です。
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場面が思い浮かぶようになり、脳の推測機能が働く
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単語の発音を修正する機能が働く
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聞きとれる箇所が増えると、その他の箇所への集中力が増す
細かくわけるとまだあるのですが、大きくは上記の3個です。
まずひとつめは、何度も聞いていると発話の場面を脳で検索するようになり、
繰り返していると、その検索結果とうまく当てはまることがあります。
こうなると、音声に対して類推が聞くようになります。
例えば、この音は「あの単語かな?」「もしかしてあの単語かな?」って感じですね。
ここで、二つ目の理由と結びつきます。
これまでは音だけしか聞こえていなかった単語も類推できるようになり、単語が確定します。
そしてぴったりと意味があうようになると、さらに場面がはっきりと思い浮かぶようになります。
何度も繰り返し聞いていると、「脳の検索機能」が働いて、一部は聞き取れるようになります。
そして、最後の理由。
このように、聞き取れるようになった箇所はもう放っておいて、聞き取れていない箇所に脳は集中できます。
ですから、その聞き取れない部分に関しても同じような類推が働き、さらに聞き取れるようになります。
ですが、勘違いしないでください。
これは全く勉強してない英文が聞き取れるようになったわけではなくて、もともと勉強したことがある単語や英文が脳の検索機能によりよみがえっただけです。
全く英語を勉強していない人には何も起こりません。
それに、完全に発音や意味を間違って覚えている単語などはよみがえりません。
ですから、基本的には英文は一回目で聞き取れるように勉強しないといけないのです。
ただ、何度が聞いているとほぼ理解ができるという人は一定の英語力があります。
かなりおしい人です。
さらに勉強を重ねるとTOEICのような試験だと一回目で完全に聞き取れるようになるでしょう。
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