博士前期課程に進学がきまっている方や,理系学部の方を対象に書きます.
今回,博士後期課程の就職について考えてみたいと思います.
私は,現在博士後期課程に在籍しています.現在40歳前後です.
仕事はしていません.
元々大学院の修士課程で情報学を学び,電機メーカーの開発職に就職しました.
みなさんが進む先の世界を,すでに見ている人間です.
なので,かなり客観的な意見が言えると思います.
結論からいうと,情報系の専攻では就職活動では全く不利にならないです.
ただし,気を付けてほしいのは生物系などの分野では事情が全くことなります.
生物系の方は博士号を持っていたとしても就職がかなり厳しいです.
修士卒の人の方が使いやすい?
世間で良く言われていることに,修士卒の方が専門性がとがっていないので企業からしたら使いやすい
ということがあります.これは事実です.
しかし,ここで一つ質問があります.皆さんそんなに「使われたい」ですか?
修士卒後に研究開発職に進む人もいると思いますが,働き出して2年ほどたつとこの言葉の意味が分かると思います.
いやいや,違うんだって人もいると思います.
あるあるなのですが,
「私は早く社会に出て役に立つものが作りたいんです!」
って感じの意見です.
では仮に,皆さんがテレビの開発者になったとしましょう.
テレビってあれほど多くのメーカーが必要ですか?
2社程度でよさそうではないですか?
答えはこうです.
「高いお金さえだせば良いテレビが手に入る」です.
テレビなどは耐久消費材です.
このようなものをつくる意義が見いだせなくなって,私は会社をやめたのでした.
ですが,テレビを開発するなかで技術的に成長したいと思う人もいると思います.
そのような考え方の人は,企業が向いていると思います.
ただ,「最終的にどうなりたいか」というのは考えておいた方が良いと思います.
博士課程修了者の就職先は?【心配無用】

ここでは情報系の博士課程修了者の就職先について考えてみます.
もっとも多い就職先は,大学などの研究機関です.
競争が激しい分野だと,助教ではなくポスドクからはじめなればならいこともあります.
ですが,生物系に比べるとずいぶんとましです.ポスドクすら見つからないということはあまりないです.
教員といっても任期付きなので次の就職先などは自分で見つけるのですが,実はほとんど「コネ」です.
次に多いのが,企業の研究職に進む人です.
博士号を持っている場合,企業の研究職は結構良い就職先だと思います.
ちなみに,修士卒でも研究職に採用してくれる企業もたくさんあるのですが,年齢がいくと他部署に回される
ことが多くなります.
だから皆さん社会人博士として舞い戻ってくる方が多いのです.
といった感じで,
私も40歳前後でまだ博士をとっていないですが来年度からの就職先は決まっている状態です.
企業なら「1年間無職のおっさん」は絶対採用してもらえないと思います.
ただし,大学や企業のどこに就職するにしても,「英語力」というのはかなり大事です.
大学教員の場合は,英会話力ですね.
企業の場合はTOEICで判断されるので,下記の記事も参考にして英語力をさらに高めてください.
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